ゲンチアナ・デプレッサ
【特別展示室】
ヒマラヤの宝石「ゲンチアナ・デプレッサ」は、地を這うように広がるマット状の葉をもつ多年草で、青緑色に輝く、ずんぐりとしたベル型の花を咲かせます。
美しい花を持ちながらも、高山性植物らしいデリケートな性質です。
湿り気を保ちつつ水はけの良い酸性土壌、そして風通しと日光が大好きな、ちょっと育てるのが難しい希少種です。
学名:Gentiana depressa
植物分類:リンドウ科リンドウ属
原産地:チベット南部、ネパール、ブータン、インド南部



現在開花中のお花
【特別展示室】
ヒマラヤの宝石「ゲンチアナ・デプレッサ」は、地を這うように広がるマット状の葉をもつ多年草で、青緑色に輝く、ずんぐりとしたベル型の花を咲かせます。
美しい花を持ちながらも、高山性植物らしいデリケートな性質です。
湿り気を保ちつつ水はけの良い酸性土壌、そして風通しと日光が大好きな、ちょっと育てるのが難しい希少種です。
学名:Gentiana depressa
植物分類:リンドウ科リンドウ属
原産地:チベット南部、ネパール、ブータン、インド南部
【展示室5】
フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)は、東アフリカの熱帯地域を原産とする常緑低木で、その独特で優雅な花姿から、世界中で観賞用として親しまれています。日本には自生していませんが、枝先から下向きに咲く花の形が日本の提灯を思わせることから、英語では「Japanese Lantern(日本の提灯)」という愛称で呼ばれています。
この植物は高さおよそ180〜270cmにまで成長し、細身で立ち上がるようにアーチ状に伸びる枝を持ちます。葉は縁にギザギザのある卵形で、濃い緑色をしており、長さは約12cmほどです。
花は長い花柄の先に下向きに咲き、直径7〜8cmほどのランタンのような形をしています。花びらはピンクから赤色で、深く切れ込みが入り反り返るように開く、フリンジ状の繊細な形状が特徴です。また、花の中心からは細く長い雄しべが垂れ下がり、その姿は非常にエレガントで観賞価値の高いものとなっています。
学名:Hibiscus schizopetalus
植物分類:アオイ科フヨウ属
原産地:ケニア、タンザニア
【展示室5】
プルメリア(Plumeria)は、南アメリカやカリブ海諸島を原産とする熱帯性の花木で、「フランジパニ」の名でも親しまれています。ハワイのレイ(花の首飾り)に使われる花としても有名です。
5枚の花びらは厚みがあり、まるでワックスでできたような質感を持ち、非常に香り高いのが特徴です。甘く華やかな香りは、リラックスや癒しをもたらすとして世界中で愛されています。
日当たりを好み、水はけの良い土と高い湿度が理想的な環境です。寒さには弱いため、日本では鉢植えにして冬は屋内で管理するのが一般的です。
成長はゆっくりですが、地植えの場合は最大で約9mに達することもあります。
学名:Plumeria spp.
植物分類:キョウチクトウ科プルメリア属
原産地:南アメリカ、カリブ海諸島、北アメリカ南部
【展示室2】
大阪・関西万博のために特別に品種改良された記念のラン、
「Dendrobium EXPO2025 Osaka Kansai Japan」が開花しました!
このランは、日本とシンガポールの外交関係樹立59周年を迎えた、本年4月26日に開催されたシンガポールパビリオンのグランドオープニングセレモニーにてお披露目されたものです。
団結と革新を象徴する赤と青が調和した鮮やかな紫色で、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が表現されています。
学名:Dendrobium EXPO2025 Osaka Kansai Japan
(Dendrobium Isobel Barstow × Dendrobium Ow Foong Pheng)
植物分類:ラン科デンドロビウム属
※2025年にシンガポール植物園によって英国王立園芸協会に登録。
【展示室2】
虫を捕獲するユニークなメカニズムを持つ、落とし穴式のパイナップル科植物!
高い木の枝に根を張り、明るい場所で育つこの植物は、葉の根元に雨水をためる“タンク”構造を持ち、昆虫や微生物を引き寄せる小さな生態系をつくり出しています。
明るい黄緑色の葉は、白いワックス状の粉(クチクラ)でおおわれ、まるで光を放つような美しさ。現地では「ランペラ・デ・ラ・セルバ(ジャングルの提灯)」の愛称で親しまれているんです。
開花時には40〜130cmほどの高さに達し、太い花茎には2〜8本の側枝が伸び、白い小さな花を15〜50輪ほど咲かせます。花苞と萼片は黄緑色で、果実(さや)は長さ1.5cmほど。中の種子は、さやの上で発芽することもあります。
この植物のもうひとつの特徴は、昆虫を引き寄せて捕らえる性質です。葉の表面が滑りやすいため、訪れた昆虫は滑って中央のタンクに落ち、水に沈んでしまいます。
捕食のしくみは他の食虫植物とは異なり、壺状の構造ではなく、あくまで葉の形と滑りやすさによる「自然なトラップ」です。
学名:Catopsis berteroniana
原産地:フロリダ州~熱帯アメリカ
植物分類:パイナップル科カトプシス属
2022年10月10日にシンガポール植物園とのMoU締結を記念し、天皇陛下のお名前を冠した特別なランが当館に贈られました。
そして今、そのランが美しく開花しております✨
日本国内では初めての展示となる、大変貴重な品種です。
Dendrobium Naruhito Kotaishi Denka
(Den.Ruth Rollinson × Den. Fran’s Jewel)
ラン科セッコク属
このランは、現天皇皇后両陛下のご成婚(1993年)を祝してシンガポール植物園で作出され、複数の候補の中から両陛下がそれぞれお選びになったもので、学名にはお二人のお名前が込められています。
なお、皇后陛下のお名前を冠したランは兵庫県立フラワーセンターにてご覧いただけます
(※開花状況は同センターのHPなどでご確認ください)。
命名には、当館名誉館長・稲田純一氏(当時シンガポール国立公園公団開発部長)も深く関わっており、特別なご縁のあるランです。
ぜひこの機会に、当館の展示室2でご覧ください🌿