ポインセチア
【展示室5、アトリウム】
ポインセチア(Euphorbia pulcherrima)は、トウダイグサ科(Euphorbiaceae)に属する常緑性の低木です。原産地はメキシコおよびグアテマラで、19世紀初頭に植物学者でありメキシコ駐在大使でもあったジョエル・R・ポインセットによってアメリカ合衆国に紹介されました。種小名の pulcherrima はラテン語で「最も美しい」という意味を持ちます。



自生地では海岸沿いや乾燥した熱帯林に生育し、高さ3~4メートルほどに成長しますが、観賞用として流通するものは、鉢植え向けに改良され、高さ60~90cmほどに抑えられています。現在では、クリスマスを代表する装飾植物として世界中で親しまれています。
ポインセチアの「花」に見える鮮やかな赤やピンク、白などの部分は、実際には花弁ではなく「苞(ほう)」です。本当の花は、苞の中心にある黄緑色の小さな杯状の構造をしている部分です。
冬から春にかけて開花し、装飾的な苞が小さな花を引き立てています。
葉は濃緑色の卵形で、切れ込みの有無には個体差があります。茎や葉を傷つけると、トウダイグサ科特有の乳白色の樹液が出ます。

原種のポインセチアは赤色のみで、色持ちも短いものでしたが、現在では改良が進み、コンパクトで丈夫、長期間楽しめる品種が主流です。赤が最も人気ですが、白、ピンク、サーモン、アプリコット、黄色、クリーム色など、数百種類もの品種が存在します。中には、斑点状や大理石模様など、1枚の苞に複数の色が入る個性的な品種もあります。
開花後は観葉植物としても楽しめ、夏の間は屋外で育てることも可能です。ただし、自然条件下ではクリスマス時期に再び開花させるのは難しく、主に観賞用として楽しまれています。
ポインセチアは、現在もクリスマスシーズンにおける鉢植え植物の中で、最も経済的価値の高い植物のひとつです。
学名:Euphorbia pulcherrima
別名:ポインセチア、クリスマスフラワー、ショウジョウボク(猩々木)、
メキシカン・イースター・フラワー
植物分類:トウダイグサ科トウダイグサ属
原産地:メキシコ








現在開花中のお花 

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