リンドウ

2025年10月6日

【展示室3】

リンドウは、夏の終わりから秋にかけて濃い青色の美しい花
高さ約90cmの茎の先に咲かせる多年草です。
日本や東北アジアの温帯地域に自生し、昔から山野草として親しまれてきました。

日当たりのよい場所を好み、水はけのよい酸性〜中性の土壌でよく育ちます。
土が乾きすぎないよう、生育期には適度な湿り気を保つことがポイントです。

薬草としての歴史を見ると、日本で古くからリンドウの根は薬草として利用されてきました。
特に、1164年(平安時代末期)に作られた仏教の写経「平家納経」の中には、この種をモチーフにした植物の装飾画が描かれており、当時すでに人々の生活や信仰に深く関わっていたことがうかがえます。

学名:Gentiana scabra var. buergeri
和名:リンドウ(竜胆)
植物分類:リンドウ科リンドウ属
原産地:日本

トップへ戻る