「スプリングガーデン」は、日本最大級の温室が春ならではの見ごろの植物でいっぱいになるイベントです!イベント前半は、当館で育成している高さ2mを超えて花を咲かせるエキウムを中心に、春を告げる花々で、暖かな春の世界を演出します。イベント後半からは、鮮やかな翡翠色が美しいヒスイカズラが見ごろを迎えるほか、全国でも有数の産地である淡路島の色とりどりのカーネーションなど、花いっぱい春爛漫のお庭をお楽しみください。
会期=2023年3月18日(土)~5月14日(日)
入館料=大人750円、70歳以上370円(要生年月日記載の証明)、高校生以下無料
【注目の植物】
・メディニラ マグニフィカ <只今展示室2にて展示中>
熱帯の宝石✨メディニラ・マグニフィカの開花が始まりました!
宝石 シリーズのお花が続いて見ごろを迎えています👏
シャンデリアのように下がるピンクの宝石✨ぜひご覧ください!
学名: Medinilla magnifica
和名:大葉の宿り野牡丹
科属名:ノボタン科メディニラ属
原産地:フィリピン
●エキウム Echium spp. <只今テラスにて展示中>
ムラサキ科エキウム属
エキウムは、ワスレナグサ、ボリッジなどと同じくムラサキ科に属し、地中海沿岸地方を中心に約50種が自生します。種により、一、二年草であったり、潅木状になったり、形態が異なります。
エキウムの名は古代ギリシャ語のエキス(マムシの意)に由来し、種子がマムシの頭のように見えるからという説がありますが定かではありません。エキウムのうちウィルドプレッティ、ピニナナの2種は、スペイン領カナリー諸島の原産です。カナリー諸島はアフリカ北部、モロッコの北西沖に浮かぶ島で、少し馴染みがうすいかもしれませんが、サイネリアやマーガレットなどのふるさと、といえば親しみがわくでしょうか?
これらは、播種して開花まで約3年かかります。開花するまでは、地表面近くで葉を何枚も重ねるようにロゼットをつくり、開花の際には、花茎をぐんぐん伸ばし、その先に小さな花を密につけます。花茎の長さが3m以上伸びる種もあり、しばしばタワー・オブ・ジュエルズ(Tower of Jewels:宝石の塔の意)と称されることもあります。
<見ごろは過ぎましたが、まだ開花中!>
●ヒスイカズラ Strongylodon macrobotrys
マメ科ヒスイカズラ属
フィリピン、ルソン島に自生する熱帯つる性植物です。藤のように花穂を長く下垂させ、長さ7.5cmほどの美しいエメラルドグリーンの花を多数咲かせます。その穂の長さは、時に1m以上に及ぶこともあります。
ヒスイカズラの和名は、花色が宝石の翡翠(ひすい)に似ていることから名づけられました。同様に英名も、ジェードバイン(ジェード:翡翠、バイン:つる)とよばれます。
花も無数にありますが、このように目が覚めるような鮮やかな色の花を咲かせる植物は、他ではなかなか見受けません。
栽培には高温を要し、大型になることから一般家庭での栽培は難しく、もっぱら植物園などでの栽培に限られます。当館では、2000年の花博に合わせて植栽され、2005年に初めて開花しました。