樹齢推定320才、当館の長老かつシンボルのアロエ・ディコトマ。
元気に今年もつぼみをたくさん付け、順番に開花してきました
アロエ・ディコトマ Aloe dichotoma ssp.
ツルボラン科(ユリ科)アロエ属
原産地:ナミビア、南アフリカ
日本から遥か離れたアフリカ南部、ナマカランドとよばれる地域に自生するアロエの仲間です。
あわじグリーン館で展示をしているこの株は樹齢320年以上と推測され、その大きさは2000年の淡路花博にあわせて搬入された際、茎幹の直径1m、高さ3、5m、重量約1、5トンでした。
太く多厚した茎は、水や養分を蓄える役割をしており雨がなくても何年も生きることができます。
自生地では、若い蕾が食用にされ、その姿、味ともアスパラガスに似ています。また、花の蜜はミツドリを引き寄せ、茎は原住民に矢筒として利用されていました。枯れた大株の幹は、繊維質を多分に含んでいるため、水や肉、野菜を貯蔵しておく‘自然冷蔵庫’としても利用されます。このように、アフリカの人々にとっては、生活に密着したたいへん重要な植物です。
当植物館では、毎年12月頃レモン色の花を多数咲かせてくれます。