【展示室5】
フウリンブッソウゲ(Hibiscus schizopetalus)は、東アフリカの熱帯地域を原産とする常緑低木で、その独特で優雅な花姿から、世界中で観賞用として親しまれています。日本には自生していませんが、枝先から下向きに咲く花の形が日本の提灯を思わせることから、英語では「Japanese Lantern(日本の提灯)」という愛称で呼ばれています。
この植物は高さおよそ180〜270cmにまで成長し、細身で立ち上がるようにアーチ状に伸びる枝を持ちます。葉は縁にギザギザのある卵形で、濃い緑色をしており、長さは約12cmほどです。
花は長い花柄の先に下向きに咲き、直径7〜8cmほどのランタンのような形をしています。花びらはピンクから赤色で、深く切れ込みが入り反り返るように開く、フリンジ状の繊細な形状が特徴です。また、花の中心からは細く長い雄しべが垂れ下がり、その姿は非常にエレガントで観賞価値の高いものとなっています。
学名:Hibiscus schizopetalus
植物分類:アオイ科フヨウ属
原産地:ケニア、タンザニア