【展示室3】
南蛮渡来のパイプ “キセル”の形に似ているところからこの名前になったと言われています。
ナンバンギセル(南蛮煙管)は一年草の寄生植物で、日本の野外では夏の終わり頃から秋にかけて主にススキに寄生し、花を咲かせます。ナンバンギセルは葉緑素を持たない寄生植物のため、イネ科の植物(イネ、ススキ、サトウキビ)などの根に寄生し生きています。
様々な説がありますが、「万葉集」で詠まれている「思ひ草」が、このナンバンギセルだと言われています。
学名:Aeginetia indica
和名:ナンバンギセル(南蛮煙管)
植物分類:ハマウツボ科アエギネティア属
原産地:日本、インド
※寄生植物=生きた他の植物から養分を吸収し栄養を得、生育する植物のこと。
ちなみに、有名な寄生植物としてラフレシア、ヤドリギなどがあります。